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バッテリマネジメントシステム評価

電気自動車やハイブリッド車の開発において、バッテリは欠かせない部品です。
当社のバッテリGrでは、このバッテリおよびそれを管理するシステム全体、つまりBMS(Battery Management System)の試験を専門的に行っています。

BMSとは

BMSとはバッテリとそれを制御するECU(Electronic Control Unit)、冷却機能、安全機能を統合したシステムのことです。その主な目的は、バッテリ内のエネルギーを安全かつ効果的に活用し、バッテリの寿命を延ばすことにあります。自動車は高温や高湿、悪路など、さまざまな環境下で使用されるため、BMSはこれら全ての条件下での性能を発揮するよう設計されています。

サービス内容

バッテリGrでは、BMSを多角的に検証することで品質を確認しています。これには、長期的な使用におけるバッテリの劣化が目標値内に収まるかを確認する信頼性検証、冷却機能の正常な動作検証、過熱や電気的危険状態発生時の保護機能の動作検証、バッテリの正確な状態把握の検証、振動や衝撃によるバッテリの安全性検証、システム内のFANやスイッチなどから生じるノイズの検証など、多岐にわたる検証を実施しています。計画の策定から、計測器の準備、センサーの設置、試験機の操作、報告書の作成に至るまで、一連のプロセスを手掛けています。

検証手法

検証には、BMS単体でおこなう単体試験と実際の車両を用いた実車試験の両方を実施しています。単体試験では、バッテリを恒温槽内に設置し、指定された充放電パターンを入力できる充放電試験機を使用して、実際の走行を模擬した充放電試験を行います。また、任意の周波数で振動を加えることのできる振動試験機を使用し、実車が経験する振動を再現する振動試験も行っています。実車試験には、シャーシを利用した室内走行試験と、実際のコースでの走行試験の2種類があります。開発の各フェーズに応じて、試験内容は決まります。

最後に

今後、環境問題への対応として、二輪車、四輪車を問わず電動車の開発がさらに加速することが予想されます。当社では、これからの研究開発で進む固体電池などの新技術にも積極的に取り組んでいきます。これにより、BMSの開発を通じて、カーボンニュートラルへの貢献を目指していきます。

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