燃料電池とは?
水素と酸素の化学反応で発電する電池であり、発電時に水しか排出されないため、究極のクリーンエネルギーとして注目されています。

燃料電池自動車とは?
燃料電池が発電した電力でモーターを動かすことによって動く自動車のことです。
燃料電池自動車は走行時に有害なCO2が排出されないため環境にやさしく、温室効果ガス(主にCO2)を排出する量と吸収する量を同じにする”カーボンニュートラル”化に向けて普及を進めています。
試験内容は?
エンジン始動時、高速走行時、低速走行時、低温環境での走行時など、
実際に自動車を使う状況を模擬して試験を行うことで、燃料電池を
自動車に搭載しても長期間安定して発電できるか確認する耐久試験を実施しています。
耐久性能は自動車にとって重要な項目であり、ユーザーが5年、10年と
使用できる燃料電池自動車を目指して試験を行っています。

耐久試験を実施した後、燃料電池を分解し、各部品の劣化度を分析していきます。燃料電池はバッテリーと同様に長期間使用すると劣化していき、性能が低下してしまいます。劣化の要因を究明し、対策を施すことで耐久性や発電性能を向上させることが出来ます。

最後に
以上が、燃料電池の試験の概要です。
これらの試験を行うことで燃料電池自動車の現在の課題である高コストから低コスト化を目指し、燃料電池自動車をより身近な存在にすることが期待できます。
燃料電池自動車を世の中に普及させ、2050年カーボンニュートラルを達成するために、日々燃料電池の試験をし、性能評価をしています。