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ECU評価

自動車に搭載されるECUの動作検証を幅広く行っています。

ECUとは

ECUとは「Electronic Control Unit」の略で、自動車のエンジン、ブレーキ、パワーステアリング、エアバッグ、パワーウィンドウ、カーエアコン、カーナビゲーション、キーロック、スライドドア、ワイパーなど、自動車に搭載されているあらゆる機器やシステムの制御を行う電子マイクロコンピューターです。私たちは、自動車に搭載されるECUの動作検証を幅広く行っています。

主な試験内容

・ソフトウェア書き換え

ECUのソフトウェアに不具合が生じた場合や、新しいバージョンのソフトウェアがリリースされた場合、試験車に搭載されているECUの書き換え作業が必要になります。ソフトウェアに不具合が残っていると、試験を正常に実施できないばかりか、試験自体が不可能になることもあり、これが原因で車両の開発プロセスが停止するリスクがあります。また、車両開発には一般的に3〜4年の年月がかかります。この期間中、ソフトウェアが更新されるたびに、試験車に搭載されたECUを最新のソフトウェアに書き換えることで、開発を適切な状態で進められるようにします。

・故障検知確認試験

自動車は、故障や異常を検知した際に、メーター上で警告を表示したり、警報音を鳴らしてドライバーに危険を知らせるよう設計されています。この試験では、故障や異常が発生した場合を想定して、自動車を模擬的に故障させることにより、問題発生時に想定通りに検知して正しくドライバーに警告することができるかどうかを確認しています。

・ECU単体動作確認

試験車に搭載されるECUのソフトウェア更新には、試験車の準備や搭載作業にかなりの手間がかかります。そのため、ECUのソフトウェアを更新する際には、更新が正常に実施されているかや更新過程で不具合が生じていないかを事前に確認することが重要です。この確認は、試験車を模擬した特殊な環境でECU単体に対してソフトウェアの書き換えを行い、更新後の状態が適切であるかを確認することで実施されています。

・ラジオノイズ試験

普段人間の耳に聞こえることはありませんが、自動車は色々なところから高周波ノイズを発しており、このノイズが自動車のラジオアンテナによって受信されると、スピーカーからノイズ音が出たり、ECUなどの電子部品が誤作動を起こす可能性があります。
ラジオノイズ試験ではスペクトラムアナライザという計測機器を使用し、ノイズの強さを数値化しながら乗っている人が不快な気分にならないか、ノイズの強さがECUに影響を及ぼさないかなど、ノイズの強さが決められた許容範囲に収まっているかを確認しています。

ECUの未来

ここで紹介した試験はECU業務の一部にしかすぎません。
現在販売している自動車の多くには、ECUが100個以上搭載されていると言われており、今後電動化や高度運転技術が進むにつれECUの数は増え性能も向上し、今以上に自動車になくてはならない存在となっていきます。

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